非通知着信

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動揺した私は必要以上に声が大きくなって、言葉もうまく出てこなくて…色々瞬時にパニック…! …変な汗が背中をだらだら流れてる…! 『へぇ~ココア美味しい?』 「…美味しいです…ケド、あの、猛先輩!!何で非通知なんですか?…なにか、用ですか?…」 『あれ?非通知になったままだった?ははっ。用はね~特に無いんだけど、あ、未來ちゃんとお話ししたくて!』 「…お話、ですか…」 『そ。オレね、一人暮らしだから時々寂しくなるんだよね…』 「っえ?!猛先輩、一人暮らしなんですか?」 『うん。マンションの最上階に住んでる。1年位前から!』 アパートや下宿先でもなく、マンション? それも最上階? 「…家賃高そうですね…」 マンションは上の階になればなるほど高いって前にテレビで見たことがある。 『高いかもね。親父の部屋貰ったからよく知らないケド!オレの親、医者なんだよね。てか、親戚もほとんどみんな医者!』 高校生には少し、 贅沢すぎるような? 猛先輩、 お金持ちのお家なんだ… 「じゃあ…猛先輩も将来はお医者さんですか?」 私の高校はそれなりの進学校だから、将来医師を目指してる生徒も珍しくない。 『……………』 あれ? 猛先輩からの返事がない。 …聞いちゃダメだった?…。
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