非通知着信

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猛先輩と電話した次の日、 私は授業にあまり集中できずにいた。 「よっ!未來何かぼぉっとしてるよ?!」 真鍋夏奈子(まなべかなこ)ちゃんは私の前の席で、クラスで最近仲良しになった。 明るく活発で、よく話かけてくれる。 「部活入ろうかと思って…ちょっと変わった部だけど」 「あ、そうなんだ!私も部活入ったよ!バレー部!未來は何入るの?」 「…囲碁部、ド素人なんだけどね」 「囲碁部!?ごめんちょっと意外!もしかして神谷猛狙い?」 「えっ!?な、何で??」 囲碁部って、マイナーだね。 とかの反応だろうと思っていたからまさか猛先輩の名前が出るとは全く考えてもなかった。 「猛先輩のこと知ってるの?」 「知ってるよー!"読者モデルの神谷猛″この学校の名物イケメン!部活の先輩、中学から一緒なんだけど、この学校来る前から噂聞いてたんだ~」 「そうなんだ…私知らなかった」 「でも、確かにイケメンだよね!部活紹介で壇上上がったときキャーって凄かった~あ、その日未來休んでたんだっけ?」 「…うん」 ホントに人気があるんだ… 「…イケメンだけど、何か、チャラくない?」 平気でデート、誘ってくるし……
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