非通知着信

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今度は私の体は猛先輩がいる左側に全神経が集中する。 …私はこんなに猛先輩と二人で歩くのに緊張と抵抗がまだあるのに…猛先輩は何とも思わないのかな…? 「猛先輩、聞きたいことがあるんですけど…」 「…聞きたいこと?なに?」 猛先輩…教えて? 私のどこが気に入ったの? デート…いつするの? 約束、覚えてる? なぜ、非通知で番号教えてくれないの? 疑問は次から次へと沸いてくる。 どれも今すぐ聞きたい。 けど、ちゃんと答えずはぐらかされてしまいそうだ。 変なこと聞く奴って思われたくなくて、勇気が出ない… 「…やっぱりいいです…!」 何か言わなきゃと思えば思うほど、色々考え過ぎて焦ってもっと何も言えなくなる。 「えー何?囲碁のこと?」 「…っ考えがまとまらないので、また次にします…っ!」 「ははっ未來、面白いね」 「………」 「…じゃあ、先にオレから未來に質問!」 …猛先輩が私に質問? 「はい。どうぞ…」 「囲碁始めたきっかけは?」
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