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一緒に下校した日から数日がたった。
別れ際、猛先輩は私の事『好き』ってさらっとまた言い、
私がフリーズしている隙に『じゃ!』っと去って行ったきり、
態度に何も変化はない。
あれは夢か幻?
…何もなかったのかな?
意識しているのは自分だけで、少し拍子抜け。
私の勘違い…
犬が好きとか、
カレーが好きとか、
そういう好きって事だったんだ
…きっと…!
ここ数日間はこんな風に同じ事を堂々巡りに考えていた。
部活には毎日顔を出している。
けど、猛先輩は居なかった。
『毎日オレと打てば強くなる』って言ったのに…!
「うわー…さすが神谷猛!」
私は夏奈子ちゃんに下校の時の告白事件を報告した。
今は昼休み。
比較的人が少ない中庭でお弁当を私達は食べていた。
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