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誰もいないと思っていた廊下と教室で、突如気配なく近づかれて、緊張していたこともあり、思わず、変な声がでた…
そして、振り向いた私はさらにびっくりした。
そこに立っていたのは、
さっき窓から遠巻きに見ていた男子生徒だった…!
近くで見た彼は背が高く、
髪の毛先は無造作に散らして遊ばせていて、
制服も少し着崩していた。
この学校ではまずあり得ない、チャラさを身に纏っている。
顔は…整ったキレイめ…といった感じ。
一瞬でキラキラオーラが私に降りかかり、動けなくなった。
私を見下ろしながら、再度
「邪魔」
…威圧感もたっぷりだ。
「す、すみませんっ!」
慌てて塞いでいた入口から少し離れる。
「………」
無言、無表情でこちらを見ずに教室に入っていく…
「………」
私はこの教室に用事がある。
…他には誰もいない…。
仕方なく、威圧感てんこ盛りのその人に訪ねる事にした。
「っあの!」
「オレのストーカー?止めてくれる?困るんだよね~。マジウザい」
「ぇえっ?!」
「近寄るなって言ってんの!ここにはもう2度と来ないでね」
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