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…………しまった。
囲碁する人は頭がよく真面目な人達と勝手に想像していたから、そのイメージからかけ離れた風体の持ち主に思わず、
毒づいてしまった…
上級生で仮にも話が本当ならば、これから教えを乞う?かもしれない部長様に……
「オレ、神谷猛、3年。あんたは?」
「…美島未來。1年です…」
「ふーん…」
??
な、なになになになに?!
私の事、じーっとみてる…!
「………気に入った!」
「?!」
「未來ちゃん!
オレの事は、猛って呼んでね!
囲碁部へようこそ。宜しく!」
神谷猛と名乗る男は、
愛想よく笑いながら私に握手を求めてきた。
…てか、
さっきとはまるで別人!
すっと差し出された手を私はじっとみた。
「………よろしく、お願いします…!?」
私は戸惑いながらもその手にそっと触れてみる。
気恥ずかしくて顔を伏せたまま…
ぎゅっ
「えっ!?」
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