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そう思うと、この時間が終わってしまうのが寂しくて。
本題を切り出すのも、何だか怖くなってくる。
ふと、顔を上げて見た修平の横顔に、ドキッとした。
落ち着いたライトに照らされて落ちる、影。
グラスを包み込む、大きな手。
……何よ、修平ってば。
いつの間にか、大人の男、みたいになっちゃって。
何だかやけに修平を遠く感じて、私は唇を噛んだ。
私っぽくないと言われたこの落ち着いたお店が、修平には似合うのが、悔しい。
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