【番外編(1)】いちばん大切なひと

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  そう思うと、この時間が終わってしまうのが寂しくて。 本題を切り出すのも、何だか怖くなってくる。 ふと、顔を上げて見た修平の横顔に、ドキッとした。 落ち着いたライトに照らされて落ちる、影。 グラスを包み込む、大きな手。 ……何よ、修平ってば。 いつの間にか、大人の男、みたいになっちゃって。 何だかやけに修平を遠く感じて、私は唇を噛んだ。 私っぽくないと言われたこの落ち着いたお店が、修平には似合うのが、悔しい。 .
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