【番外編(1)】いちばん大切なひと
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「行こう、ユリナ」 思わず伸ばした指先を、さっと絡めて。 修平は、私を導くみたいに歩いていく。 どきどき、どきどき。 心臓がうるさくて、胸が苦しい。 指先からじわじわと、何かが私の体中を駆け巡っていくみたい。 ……手を、繋いだの、なんて。 小学生以来だって、修平はわかってるのかな? .
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