腕輪

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俺はあれから倉庫を探し回ったがこの腕輪以外何も見つからなかった 「仕方ない、そろそろこの辺にして部屋でも探すか」 部屋を見つけるため俺は倉庫を後にした それから30分後 「やっと見つけたぜ・・・・」 これだけ広いと苦労が絶えない 「さて、まだ時間はあるな。昼寝でもするかな」 実はこの後にも予定があるのだが時間があるためちょっとした仮眠を取ることにした ベットで横になろうとした時コンコンと何かを叩く音がした 「・・・・・・何だ?」 今ここの状況を説明しよう この別荘は四階建ての西洋式の洋館だ そして俺が居るこの部屋は四階にある寝室だ さらにこの音がした方向は窓からだ しかもこのリズムはいわゆるノックと言うやつだ 「風か何かか?」 俺はそう思いながらカーテンを開けた そこにいたのは 犬耳つけた少女だった しかも、浮いている 「・・・・・・・・・・・・・・・・」 サッ(カーテンを閉める音) ゴンゴンゴン(窓を叩く音) サッ(カーテンを開ける音) 「・・・・・・・・・・・」 俺がしばらく黙って見ていると相手は痺れを切らしたか 開けろと口とジェスチャーで伝えてきた 何をすれば分からなかった俺は窓を開けてしまった 「全く、人間の分際で我に手間を取らせるな」 などと失礼な事を言いながらベットに腰を下ろした 「お、おい何いきなり「人間、腕輪はどこにある」 「いやだから俺のし「腕輪は、どこにある」 「・・・・・・」 この時なぜか俺は女王と言う単語が頭に思い浮かんだ そして俺の様子がおかしいと思ったのか ベットから降りて俺の顔を下から覗き込んだ 「う・・・・・」 なんか変に緊張する・・・・・ 「・・・・違う」 「え、」 「すまぬ、あの時の人間とは違うようだな」 「いや・・・腕輪なら知っているが・・・・」 そのまま帰りそうだったのでとりあえずまだ腕に着けてあった腕輪を見せた 「な!」 すると相手は何故か驚いた しかも見せた途端に腕輪が輝いた 「な、」 部屋はあっという間に光に包まれた・・・・・・・
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