腕輪

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「・・・・・・・」 我は部屋で静かに目を閉じ今までの事を思い出していた 「我も・・・・落ち度はあったな」 そう、元はといえばこの家の者に腕輪を取られたせいか・・・ 我はあの人間に八つ当たりをしていただけだ そう考えてみるが人間は所詮観察程度の存在に過ぎない それが我ら『妖怪』の考えというか常識だった その為先の暮らしに楽しみを見つけるのは困難だ 「いや、案外人間との生活も楽しいかもしれん」 紅蓮に比べてこちらはポジティブであった
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