毒と風

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「お、お前まだ死んでいなかったのか・・・・」 「妖怪なめんなよ」 「あ・・・ぐぅ・・・」 叶が苦しそうに胸を抑えながら立とうとする だが、体に思うように力が入らないのかすぐに座り込んでしまう 「無駄だぜぇ。俺の『毒蛇』の毒を入れられた奴は最低二時間は一切動けない」 「髑髏貴様ァ・・・・・」 「叶!!」 「おっと動くなよ『麻酔結界』」 「ぐ、体が重い・・・」 髑髏は立ち上がり叶の元まで向かう そして背負った 「ふん、今お前を殺るのもいいが『あの人』がアイツの事を聞きたがっているもんでね。殺す前にお前の『身体』に聞くとしよう」 「か、叶・・・をは・・・な・・・・・せ」 「無理だね。まぁ人間の分際でここまで俺と殺り合えたんだ、殺すのは惜しいから特別見逃してやるよ。じゃあな人間」 「ま・・・・・・・・・て・・・・・・・」 「『距離改造』範囲を50キロメートルに改造」 髑髏が呟いた後翼を生やし飛び立った 「く・・・・・そ・・・・・・・」 何もできない無力感に包まれながら俺は気を失った
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