力の代償

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俺が目覚めた場所は朝にみたあの白い世界だった ただ一つあの時とは違う事があった それは 「何だ・・・・?この馬鹿デカい門は・・・・・」 どこまでも黒く、漆黒に塗りつぶされた一つの 門があった 「ん?何だこれは?」 『我を過ぐれば憂ひの都あり    我を過ぐれば永遠の苦患あり  我を過ぐれば絶望の民あり  義は尊きわが造り主を動かし  聖なる威力 比類なき智慧  第一の愛 我を造れり  永遠の物のほか物として  我よりさきに 造られしはなし  しかしわれ 永遠に立つ  汝等ここに入る者  一切の望みを棄てよ』 と、意味の分からない言葉の数々が書かれていた 「・・・・・確かめるなら入るっきゃねぇよな」 はっきり言って少し不気味だが やらなくては始まらない 俺は少しの不安を抱きながら 門の扉を開けた 「ぐっ」 開けた同時に門の奥から黒い光が俺を包む そんな中俺はゆっくりと意識を手放していた
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