第二ラウンド

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「さっきから・・・・意味の分からん事が起きてるな」 この事は紅蓮も驚いていた それもそうである なんせ頭に浮かんだ名前を言ったら手元に刀が出たのだから 「まぁいい、これで俺にも武器がある。やっと反撃できるぜ」 「・・・・・・」 「さぁ、続きを始めよう・・・・」 紅蓮は驚いた 何故なら髑髏がまるで風船のように大きく、大きく膨らんでいたからてある それは素直に異常そのものと言っていい光景だった ゆえに、その光景に 紅蓮は気を取られていた ゆえに 反応が一歩、遅れた 「『毒針砲』!」 髑髏は吐き出した 今まで吸い込んでいた空気とおぞましい数の針と共に おびただしい量の針と毒風が紅蓮を襲う が、あえて紅蓮は避けなかった それでは間に合わないと判断した 風撃に対する面積をできる限り最小限にし 毒風を吸わないようにするため息を止める そして体幹を脚と腕で防御する 腕と脚にいくつかもらうが、確実に急所だけは避ける ざぁっ、と強風が紅蓮の周りを過ぎた 紅蓮の図体ですら後ろに吹き飛ばさんばかりの強い風 こらえた 腕と脚に激痛が走る 「ぐぅ・・・う、い、痛ぇ・・・」 見れば腕に四本、脚に二本 太い針が刺さっていた 「う、腕と脚が吹き飛んだかと思ったぜ・・・・って!」 痛さを噛み締めている場合ではないと慌てて顔を起こす紅蓮 この辺で実戦経験のなさが明瞭に現れている そんなことだから 「・・・・・・・」 顔を起こしても誰もいない
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