腕輪

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「ふぅ、にしても広いな・・・・・」 この別荘なめてたぜ 広すぎて今自分がどこに居るのかすら分からねぇ 「ここは何だ・・・・・倉庫か」 いつの間にか外に来ていたようだ どうりで部屋にたどり着けない訳だ 「倉庫というからには何かあるにちげえねぇ。折角だ調べてみるか」 倉庫内 「ゲホ、これはひでぇ。埃だらけだ」 いざ中に入って見るとかなりひどい場所だった 埃だらけだしそこら中にクモの巣が張っている 俺は何かないか探してみた 「お、何だこれは」 俺が見つけたのは小さな箱だった 蓋に何かが書いてあった 「何だ・・・・・・ダメだ全然分からん」 文字は古すぎて読めなかった 「だが、一体中に何が入っているんだ・・・・?」 気になった俺はとりあえず蓋を開けることにした けど、今考えたらこの箱は開けるべきではなかったのかもしれない 「・・・・・・これは、腕輪か?」 そう、腕輪だった 赤で装色されたシンプルな物だった 「なんか、これを見ていると・・・・着けたくなるな」 人間というのは興味があったら何でも試したくなる生き物なのだろうか だとしたら俺もその一人なのかもしれないな 俺はとりあえず腕輪を着けてみた 「ほう、なんかこう、しっくりくるなこの腕輪・・・・・」 俺は気づいてはいなかった 腕輪が一瞬だけ光った事に
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