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どうも。
俺の名前は宮下 逢季(ミヤシタ アキ)です。
見た目、体型、運動、全てにおいて普通の高校生。
毎日遅くまで起きて寝不足だったりするのはよくある話だ。
っていうか、深夜のバラエティテレビってつい見続けてちゃうんだよなぁ。
あぁ~だるいわ。
そろそろ忌々しい目覚まし時計が鳴り出すだろうし。
あぁ…ベットから起きると平凡で退屈な新学期が始まる。
…なんでもない日常。
…何にもない日常。
考えただけで気が重いよ。
寝返りとともにベットから軋む音がした。
そりゃ何年も使ったらスプリングもへたってくるよなぁ。
朝は苦手だ。
体調が悪いのか昨日より体が怠くて重い気がする。
ベットに沈み込む感覚……というか無重力?
はへ?無重力??
と思ったら突然体がビクッ!となったのと同時に再びベットに沈み込んだ。
今更ながら背でも伸びるのかなぁ?
そんなのはどうでもけど、ベッドがいつもよりフカフカな気がするのは昼間天気が良かった時に干したから?
それにしては……やけに寝心地が良い。
ゆっくり目を開けた俺を待っていたのは見たことないぐらい高い天井。
目線を下げるとフカフカの白いベッドと大きな枕。
周りを見渡すとかなり広い部屋に高そうなインテリアと金色の装飾品の数々。
あぁ。
きっと夢を見てるんだ。
俺の部屋で高いのはテレビとパソコンぐらいだろうな。
金色の物なんてチョコの包み紙くらいはあったかなぁ?
「うっ・・・体が重い。
何なんだ?」
俺は重たい体をゆっくり起こし、ベッドの近くにあった鏡に近づいた。
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