第2話 : 自分

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『え?…2025年だけど…ほんとに大丈夫?』 怪訝そうな雪乃の声を呆然とした頭で聞き流した、 「…大丈夫じゃない」 ・・・2025年?嘘でしょ、今は2015年じゃないの? 目の前のカレンダーが示すのは2025年の3月、 雪乃もそう言った、自分の記憶が正しければ 私は10年後の年にいる、つまり未来に来ている、 「私、タイムスリップしたの?」 『…とりあえず普通じゃないみたいだから今から そっちに行くわね、今家よね?そこにいて』 あまりに突然であり得ない出来事に呆然として、 携帯から聞こえる雪乃の声なんて聞こえなかった。
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