第2話 : 自分

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「とりあえず私は仕事に戻るわね、 少しだけ抜けてきたの、夕方にはまた来るから それまで大人しくしてて」 「言われなくても…」 時計を確認して雪乃が立ち上がり玄関に行く、 土曜日まで働くなんて大変そう… 雪乃を見送ると、とりあえず 家の中を捜索した、 けどこれと言って気になるものはなくて 手がかりなんてあるはずがなかった、 一通り確認して何もないと分かると 諦めて机にあった本を読んで過ごした。 お昼に冷蔵庫を開けると ちゃんと新鮮な野菜なんかの食材が入っていて 未来の自分は自炊が出来ているようで安心した。 勝手に使うのは気が引けたけど 空腹には勝てず冷蔵庫を漁り、 簡単な物を作った。 「一応自分のだし…いいよね」
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