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【あの二人、見えるらしいな。】
【珍しいね、かまってくれるかな。】
【驚かしてやるかな。】
ふぅ…
今日は、やけに多いな。しかもうるさいと来た。
消すか……。
バシュ!
キィィィン!
【おわ!何だあれ、捕まりそうだった。】
【消されるぞ、逃げろ!】
「逃がさないぜ。」
タン!
バシュ!
ザク!
私が消そうと思ったのに、見事に横取りされた。
まあいいか。
「この街は、なんでこんなにも多いんだろうね。」
私が問う。
「さーね、祓う奴がいないんじゃね。」
こちらは、私の兄だ。
私は、姶良。俗に言う霊能者だ。
兄は、雄也。こちらも、霊能者だ。
「さあ、仕事しようか。」
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