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「さて、依頼主の家に行こうかな。」
わたし達は、幽霊に関する被害にあっている人達の依頼を受けている、いわゆる、霊能者だ。
「ほかの人もいるんだろ、俺人見知りだからなぁ、嫌だな。」
ちょっとニヤつきながら喋ってるとこを見ると、半分冗談だろう。
「俺ら高校生だろ、いい目で見られないんだよな。」
まあ、正直高校生は珍しい。
わたし達の基本的な戦い方は、気を具現化して幽霊に対抗する。
私の場合は、結界を張ったり、気で具現化した槍を使う。
雄也の場合は、剣をよく使う。
さらに、気には属性がある。電気、土、水、木、風がある。
なぜ、属性があり、具現化することができるのか、まだ良く分かってない。と言うか、研究している人が少ないのだ。
ちなみに、私は水だ。雄也は確か、電気だったか。
「でっけー!」
馬鹿みたいに口をあけて驚いて、とてもみっともないが、わかる気がする。それだけでかい屋敷だ。
「こんにちは、よろしくお願いします。ほかの人もそろってますので、中へどうぞ。」
他の霊能者も揃っているようだ。めんどくさい人でなければいいけど。
依頼内容を確認し、集められた霊能者だけになる。
そして、自己紹介が始まった。
「とりあえず、名だけ名乗っとくぜ、櫂だ。よろしくな。」
年は、26だそうだ。一応お坊さんらしいが、髪が生えている。
「私は、浅子。巫女よ。よろしく。」
やけにケバい巫女さんですね。香水が臭いです。
「相当、ケバい巫女さんだな。」
櫂さんが、わたしの心の声を言ってくれました。
「なんですって、ロン毛坊主には言われたくない!」
喧嘩を始めてしまいました。あと一人、名前を聞いていないひとがいるのですが。
「俺は、業だ。よろしくな。」
クールそうな男の子ですね。18ぐらいかな。
「ここには、どれくらいいるんだ、姶良。」
「結構いるかな、全部祓うのには相当な体力がいるね。まあ、今回は楽だよ、隠れてないから。」
一番めんどくさいのは、原因がわからないということだ。
「どう言う事だ、お嬢ちゃん。」
お嬢ちゃんですか。まあいいですけど。
「多分、依頼主がどっかから連れてきちゃったみたいです。幽霊に相当好かれるみたいですね。」
「じゃあ、私一人で充分じゃない。貴方達は帰っても良いのよ。」
浅子さんが自信満々そうですね。
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