第1話

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『吹雪』 北国では突然の吹雪で前が見えなくなる時があります。今日も仕事中にそんな事態になりました。 まぁ、そういう時は車を止めて視界が回復するのを待つんですが…ふと考えたんです。 吹雪で前が見えなくても、その先に確かに道はあるんですよね。そして、その道があることを私も知っています。道路が途切れるなんてあんまりないでしょ?行き止まりなら引き返せます。通れなくなってたら迂回路があるでしょう。 人生もそうなんじゃないかなって思うんです。目の前が見えないなら少し待てばいいんです。動かないことも1つの選択肢なんですよね。時がくれば私にもあなたにもその先の道路が見えるはずです。もしも、道路がなかったら、いっそのこと作ってしまいましょう。海なら船を作りましょう。崖なら翼を作りましょう。目の前が見えるなら進む方法なんていくらでもあるんです。
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