月曜日の揉め事

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いったい、どうしたんだろう? 麻紀の突然の変化に戸惑った。 今の会話の流れに首を捻る。 …理由は分からない。 でも、麻紀が今苦しい顔をしていることは見なくても感じた。 なんとなく予感がした。 記憶の断片を辿って行き着く先は きっと私の望まない事実。 触れちゃいけないんだと思った。 しばらくしても、麻紀からは寝息も聞こえてこなくて。 仕方なく私はスタンドライトを手元に向けて、また資料を開いた。 麻紀が抱えるものが何なのか、 はっきりと確信はないけれど。 ごめんね、麻紀。友達なのに。 麻紀は私には明かせない何かに苦しんでるのに、私は何もしてあげられていない。
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