嫉妬と煽情と初めての夜#1

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「どうしよう……!」 何分後になるのか、 聞いておけば良かった。 大慌てで髪を乾かして、せっかく洗った顔にも薄くメークをした。 いくら公園の暗がりでも、 素っぴんはだらしない気がして。 クローゼットから服を引っ張りだして選んでいる時、ドアホンが鳴った。 まさか、迎えに来てくれた? 着いたら電話するって、 ついさっき言ってたのに。 「戸川君、早すぎるよ…!」 焦って服を身につけるうち、ブローした髪も乱れてしまってまた焦る。 再びドアホンが鳴った。 「はーい!今出るから」 髪を手櫛で整え、足がもつれそうになりながら玄関へ走った。 「ごめんね!シャワー浴びてて、 手間取っちゃって…」 笑顔で勢いよく玄関ドアを開けた私は、そのまま凍りついた。 「なんで…」 薄く笑いながらそこに立っていたのは、 「……久しぶり、紗衣」 崎田さんだった。
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