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「なんで…」 ホームの中ほどで、 柱に寄り掛かって 立っているのは、 田辺くんだった。 わたし達に気付くと、 少しバツが悪そうな顔で こちらに向かって歩いて来る。 ポカンと口を開けたまま、 彩加は固まっていた。 目の前で立ち止まると、 田辺くんはまず、 わたしに言った。 「椎名、…電話、サンキュ」 彩加が驚いてわたしの顔を見る。
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