第1話

19/19
14人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
『じゃぁ、気をつけて』 彼は笑顔のままそう言うと、人混みの中へと消えて行った。 『はぁー』 なんだろう....この気持ち..... 私は路地の壁にもたれ、深い溜め息を吐きながら、星の無い夜空を見上げた。 そして、彼の温もりと匂いが微かに残る体を両手でギュっと抱き締めた。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!