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クラスメイトと別れてユウトと２人で橋を渡る。
「やべ、兄貴に電話しねえと。」
「あ？スバルさん帰って来てんのか？」
ユウトにそうだと返事をしながら携帯を探す。
「ユウトー、携帯かして。忘れたらしい。」
「電池切れだ。」
「「………………………………………………。」」
２人で顔を見合わせて、げんなりする。
兄貴って過保護だからなー。
送り迎えする！なんて中学の時は言ってたし。
「公衆電話あったよな。」
「おう。俺も考えてた所だ。」
兄貴の暴走を止められるとは思わない。
電話ボックスの硬い扉を開けようと２人で手を掛けたら、大声で誰かが叫んだ。
「”逃げろ！！”」
目の前にトラックが突っ込んできて、咄嗟にユウトを突き飛ばした。
「やべ、」
いくら反射神経が良くたって、猛スピードの車はよけられない。
おっさん、居眠り運転たぁ酷えじゃねぇの。
諦めて、恐怖を和らげる為に目をつぶる。
そして俺は、電話ボックスと共に跳ねられた。
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