第1話

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「姫、昼そんだけ?」 姫、に突っ込むのは放棄して。パンと一緒に買ってきたプリンと苺大福を袋から取り出す。 「や、この後デザート」 「ああ、やっぱし。細いのによく入るな」 むにっと、脇腹を掴まれると、すごくくすぐったい。 「あかんて、それ……っ」 「それって?」 このドS。 内心で悪態を付くと、ぱしっと相澤の手が払いのけられ。 いつのまにか、できすぎ君が側に立っていた。 「瀬戸」と僕は言った。 「相澤、やり過ぎ」 「姫の反応がおもしろいから、つい」 僕はおもんない。 瀬戸はそれを冷たい目で一瞥し、僕の後ろの席に座った。
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