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「行ってくるね」
将紀叔父さんの声が少しずつ遠ざかって、玄関の扉の音がして静寂が訪れます
何も見えない世界に音もなくて、不安になってラジオを付けて音から自分の位置と距離の見当を付けて落ち着く心
将紀叔父さんと一緒に食べれなかった朝ごはん、私が食べやすいようにサンドイッチにしてくれて優しさが嬉しくて本当に嬉しくて泣いてしまう
夢にまで見た普通の生活とは程遠いけど、ここには私の居場所があって暖かさがあって、何よりも暗闇の中でも怯えなくて済むことが嬉しい
生きることを放棄した瞬間に蜘蛛の糸のように目に見えない細い希望が私を助けてくれたこと
ずっと将紀叔父さんに毎日に感謝してます。でも、私がいるせいで彼女とか結婚出来ないのは心苦しくて自立したいって何度も伝えたのに…いつも、気にしないでいれば良いよと言われて余計申し訳なく思っちゃいます
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