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「そんな…ありがとうございます。はい、今から行きます…パパ、早く来なさいだって」
「そっか、じゃあ行こうか」
千夏ちゃんの耳に当ててたスマホを自分の耳に当てて手を引いて歩き始める
「母さん?…切れてる…息子より孫かよ」
「教えたいことって何?パパじゃダメなの?」
教えてあげたいけど、知らないし千夏ちゃんから嫌われかねないから無理なことで何て言えば良いんだろう…
「パパじゃ解らないから、おばあちゃんから何だよ」
「そなの?おばあちゃんが買ってきなさいって言ってたよ?」
後日、冷静になって考えたら病院にいながら思い付かなかった自分を責めた…せっかく病院にいるなら、女性の先生にでも頼めば早かったと…
買うにあたって恥ずかしくなって挙動不審になってしまい、千夏ちゃんが終始不思議そうな表情を浮かべていたのが可愛かったのは、また別の話
そんなこんなで、らしくない状況に陥りながらも母さんの家へと着いて千夏ちゃんを任せて、外に出るにも多感な千夏ちゃんを不安にさせてしまう為、お茶を煎れて飲みながら待つ
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