プロローグ

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 満足に食事も出来なくなって、どのくらいの月日を重ねたでしょうか?  もう学校も、ずっと行ってなくて友達にも会ってなくて遊びたいのに遊びに行けない悲しさ  水飴とか、ご馳走で何度も少量ずつ舐めては泣いてしまう  少しずつ部屋に備蓄する乾物。かつおぶしとか昆布とか何でも良いから口に出来て飢えをしのげれば何でも良かった  そうでもしなくちゃ、いつ閉じ込められるか解らない…そんな得体の知れない恐怖感からだった  小学校を満足に行けずに卒業。卒業式も登校出来ず、役所の人が来ても門前払い…私はいつも助けてと言いたかった、でも、肩に添えられた手でつねられ後が怖くて言い出せない…
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