プロローグ

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 段々と体力もなくなって、毎日受ける暴力に傷だらけで骨も折れたところとか腫れて這うようにして生活して、思考能力も落ちてきて…  とうとうベッドから出れなくなって、私は痛みと腫れからくる熱にうなされながら、やがてくる死に怯えながらも生きたいと思う反面、楽になりたくて死を願う気持ちが芽生え始めていた  苦しみから解放されるなら、死んだら…きっと何も感じなくて楽になれる?  飢えることも  渇くこともなく  痛みを感じることも  もう怯えることもない  何よりも…幸せを願い渇望することもなくなるだろうか?  そう…もう、いいや… 「千夏ちゃん!!」  遠くで私を呼ぶのは誰?  もう見えない…  声だけ…
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