第1話

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その夜は、初めて私が主導権を握った。 私を傷つけた聖を泣かせたくて。 ネクタイで目隠しして、腕を縛る。 何をされるのか分からない聖を、上から見下ろすのは快感だった。 ギリギリで止めて、また動いて。 「か、おり……さ、ん」 悩ましげに体をしならせる聖に、優しくなんてしなかった。 いつも聖を満足させるだけの行為を、 私の快感の為だけに使った。 快感で狂い落ちてしまえばいい。 あの悪臭を放つ、朽ちた花びらのように。image=479081983.jpg
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