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「はい、推薦入学証」
「冒頭から説明も無しに何してんだテメェは」
竜の目の前に立っているコクリア・セントラルは推薦入学証を竜に見せていた。そもそも何の推薦証かさえ竜は聞かされてない辺り理不尽である。
「学校作ったのよ。魔法使いの為のね」
「えっと、どうした。とりあいず保健室行くか」
頭でも打ったんじゃないかこいつという発言をするコクリア。普段あまり動じない竜も流石に色々と突っ込むべき所があるようだ。
「とはいえ、魔法学校と言うからには・・・・俺らの機関(国際魔法連)も動かない訳が無いか・・・。つーことは半強制的に入学しろってことだろ・・・」
「話が分かる子で助かるわ」
国際魔法連の言いつけである以上、逆らうのは得策ではなかった。クビになることは竜は無いにしろ、何かしら処罰があるだろうから。
竜は諦めて推薦証を受け取った。
「魔法学校ね・・・・少しは退屈しなきゃいいが」
竜は自転車置き場の屋根の上に飛び乗った。5メートルぐらいの高さがあるが物ともしない跳躍力を魔法補正で持っている。そこからコクリアを見下すように見ていた。
「で?他には送ったのか?」
「イース、のん太、美紀、マイ、リーフといった主力組は既に承諾済みよ。そして、カレルアも喜んで承諾してくれたしね」
「全国の主力組は集まってるってことは、その下の人間は」
「ホルンとクロエとイーヴィは来るそうね。それ以外は未定ね」
グループを組んでる中で来ない人も居るみたいだ。進路なんて結局は自分で決めるものであって他人に押し付けられるものではない。
「自分の進路を持ってるってことはいいことだ。追いつめるなよ」
「私はきっかけを与えてるだけよ」
「あー、後推薦証の話なんだが・・・・・」
竜はコクリアの目の前に飛び降りた。
「悪い、もう七からその話聞いて承諾してんだった」
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