第7話

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「まあ、良いか…新庄には黙っておいてね」 エリナさんが悪戯っぽく笑う。その後で佐久間にも視線を投げた。 「実はねぇ、小説だけじゃないんだ…新庄と結婚した理由」 「あの、私に何か関係するんですか?」 「そうね…新庄がこれまで結婚した相手、知ってる?」 「確か、全員女優だったね。そう云えばさ」 エリナさんは、まだ真っ直ぐに私を見ている。 「なる程ねぇ…天下のエリナがね」 佐久間がそう言うとエリナさんも可笑しそうに笑った。 「私だけわかってないみたいなんですけど…」 「そう…じゃあ、言わないでおこうかな?悔しいから」 「悔しい…?」
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