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「お母さん、お父さんと二人だけで、お話させて下さい。このまま帰るわけには行きません」
「滝沢先生、もうやめた方がいいよ」
美優ちゃんの忠告も聞かず、アランは一人でパパの書斎に向かった。
「美希の交際相手が、まさか先生だったなんて…。パパ書斎で気絶してるかも」
美生ちゃんは笑いながら私に視線を送る。
「でも、美希。滝沢先生いい人だね。男らしくて素敵だよ。かなり年上だけど悪くない」
「美生ちゃん…」
「大丈夫、パパもショックから混乱しているけど、話せばきっとわかってくれる。ねっ、ママ」
「そうね。だと…いいけど」
ママは心配そうに、アランの背中を見つめた。
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