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「美希は末っ子で要領はいいが、無鉄砲なところがある。反対すれば、反発して家を飛び出しかねない。本当に君を追い掛けて北海道に行ってしまう懸念もある」
「はい」
「君に約束が出来るか?美希に無茶をさせないと。高校を卒業するまで…無茶をさせないと。約束出来るのか?」
「はい、高校を卒業するまで、無茶はさせません。北海道に来ても追い返します。美希さんが卒業するまで俺達は逢いません」
「…追い返すか」
お父さんは口元を緩め、口角を引き上げた。
「…遠距離恋愛は難しいぞ。お互いの気持ちが離れるかも知れない。その方が俺には好都合だが。君との事は、美希が高校を卒業後、もう一度話を聞こう」
「ほんまですか?…いや、本当ですか?美希さんが高校を卒業したら、また話を聞いてくれるんですね」
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