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「滝沢先生…本気ですか?美希も…本気なの?」
「私は…。ママ…パパ機嫌いい?」
「今はね。…けど知らないよ。滝沢先生、主人と話すお覚悟があるなら、どうぞ御上がり下さい。美希もね」
「はい、お邪魔します」
「アラン、やめよぅよぉ…」
アランは私の手を掴むと、引っ張るようにママの後をついて歩いた。
怖いもの知らずの、チャレンジャーだよ。
私はもうこのまま消えてしまいたい。
「パパ、お客様ですよ」
「客?こんな時間にか?」
パパの膝の上に、幸奈ちゃんがピョンと飛び乗る。
「夜分にすみません。失礼します」
「君は…確か鈴蘭女学院の美希の担任?」
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