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「はい。滝沢アランと申します」
「滝沢先生がどうして家に?」
パパは当然理解不能だ。
美優ちゃんや海ちゃん、そして良さんもおばあちゃんも、すぐにピンときたみたいに、互いに目で合図しあってる。
「明日から北海道に転勤になりました。なので、ご挨拶に伺いました」
「わざわざ挨拶に?クラスの生徒全員ですか?先生も大変ですね」
パパの突っ込み、これはわざとなのか。それとも本当にわかってないの?
「いえ…、美希さんのお宅だけです」
「家だけ?何でまた。美希が何か問題を起こしましたか?」
「さぁ、滝沢先生お座り下さい。美希も座りなさい」
ママに促され、私達はパパの目の前に並んで座る。パパは眉間にシワを寄せ、アランをジッと見据えた。
ママがコーヒーをテーブルに並べ、パパの隣に座った。
決戦の…
幕開けだ。
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