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「すみません、滝沢先生。そのお話はなかった事に…どうぞ、お引き取り下さい」
パパは冷静さを取り戻し、厳しい眼差しになる。
「パパ、待ってよ」
パパは幸奈ちゃんを膝からおろすと、ソファーからスッと立ち上がった。
「待って下さい。お父さん」
「娘の担任が、娘にプロポーズ?しかも高校生の娘に?お話にならないな。滝沢先生、あなたは仮にも教育者でしょう」
「お父さん、話を聞いて下さい」
「お父さん?君にそう言われるのは不愉快だ」
「パパ!待ってよ。アランは明日北海道に行くの。ちゃんと話を聞いてよ」
「問答無用」
「パパ!」
パパはアランに目もくれず歩き出す。
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