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「パパ、美希の話をちゃんと聞いてあげて。パパ!」
美優ちゃんがパパの前に立ちはだかる。
「美優、どきなさい」
「ったく、頑固なんだから。パパ、娘はパパの恋人じゃないの。私だって…中学生の時から、海翔と付き合ってた。中学生で彼氏がいても、普通だよ。パパの石頭。ちゃんと娘と向き合いなさいよ!」
「美優、お前…」
「パパが二人から逃げたって、美希は先生と別れないよ。二人がコソコソ隠れて付き合ってもいいの?そんなの嫌でしょう。滝沢先生は明日から北海道。美希が高校卒業するまで結婚しないんだからいいじゃない。あまり反対したら駆け落ちしても知らないよ!」
「駆け落ち…!?」
パパの眉がピクンと上がる。
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