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「駆け落ちねぇ。私も両親に反対され、おじいちゃんと駆け落ちしたわ。美紅だって、私に内緒で優さんと暮らしてたじゃない。血は争えないかもね」
「おばあちゃん、今その話をしなくても…」
「私も良と駆け落ちしようかと、一時は本気で悩んだわ」
「美生!お前まで」
「パパ、ほらちゃんと座って…」
「煩い!みんな勝手な事ばかり言うな!」
パパはますます怒って、リビングを出て行った。みんなの有難い救いの言葉は、逆に火に油を注いだ感じ…。
「あーあ、行っちゃった。美希、担任と恋愛してたなんて、刺激強すぎだって」
「美優ちゃんだって…パパを怒らせたし…」
私はもうどうしたらいいのかわからない。
「滝沢先生、ごめんなさい。主人はショックが大きすぎて混乱してるの。少し時間が必要だわ」
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