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それからというもの昴さんは暇があれば、俺の体に触れてくる。
「まんざらでもないクセに」
とかなんとか言いながらコトに及ぼうとする彼に、もちろん全力で抵抗してやった!
(けして非力じゃないんだぜ)
しかしそれ以上の力をもって、やすやすと抑えつけられる。力以外にも昴さんがもたらす技で、簡単に翻弄させられた。どうしようもないもどかしさに、手も足も出ない状態だった。
「竜生、ヤクザにケンカで勝とうなんて、百億年早いんだよ。それともそういうプレィで、俺を誘ってるのかぁ?」
余裕綽々な大人の表情をして、俺を組み敷く昴さんに、なすすべがなかった。
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