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出社して早々、総務課の女達につかまった。 『美晴(みはる)さ~ん』 猫なで声で言われても寒気しかしない。 「なに?」 とりあえず笑顔で返す。 「今日ですが、パス私にも出してくれませんか?」 これで四人目。 女子社員が色めきだっていた。
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