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玄関を開けていると、『ピピピ…ピピピ…』 携帯が鳴りだした。 ディスプレイには知らない番号が表示されている。  顔がにやける。  携帯を見つめたまま、着信が切れるのを待つ。  携帯を持ったまま、キッチンへ行き冷えた水を取り出した。  換気扇をつけタバコを吸う。冷たい水を口に含み、携帯をみつめた。  もう一度かかってきたら、確実に私の勝ち。  二回目の着信まで時間はそうかからなかった。 
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