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指定された場所は六本木のバー。  中に入り迎え出たボーイに名前を告げると奥にあるVIProomに通された。  高級感漂う室内に一際目立つソファー。  高尾幸を中心に人工的な女性達が彼を囲む。  ウンザリする光景。  高尾幸は私を見つけると、女性達を押し退け私に抱きついてきた。  「ちょっと、やめて下さい。」 彼を牽制した。  高尾幸は笑いながら、私の手を引きソファーに導いた。  『幸。なにその女?早く一緒に遊ぼうよ』 猫なで声で高尾幸の手を触る女に高尾幸は切り捨てる。  「邪魔。オマエら出てって。」 女達はキーキー声で抗議するも高尾幸は無視し、私にメニューを渡した。 
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