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「なんだよ。手つなぎたかった?」 高尾幸はニヤニヤしながら、私の腕を取り自分の腕から剥がした。  「でもダメ。写真撮られたら面倒臭いから。」 はぁ………。  なぁに言ってんだコイツは!  「あ、二人っきりならいつでも大歓迎だから。」 ニヤニヤ顔のまま、私の先を歩いていった。  バレなくって良かった。  剥がされた腕が少し淋しかったのは………。  淋しくない!  そう自分に言い聞かせている私。 って!何考えてしまってんだか!  なーんか深みにハマってきてる感じが否めない。 
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