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「あの・・・緊張するんですけど。」
ハニカミながら上目遣いで私をみる未来くんに『虚偽』が見えた。
作ってるのは分かりきった事。
この子も自分の見せ方を知ってるんだ。
未来くん爪先から膝下までマッサージを繰り返した。
「足、失礼します。」
私は黙って頷き、未来くんが持つふかふかのタオルの上に足を置いた。
丁寧に水滴を拭われ、未来くんはお湯の張られた桶を部屋の端へと移動させると、照明が薄暗く落とされた。
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