1002人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
立ち上がりかけた私の手を捕まれ、バランスを崩しそうになった。
「待ってよ。名前くらい教えてよ。それにこの業界の人でしょ。ボクに顔売っといて損はないはずだよ。」
妖艶の微笑み。
でも私には通用しない。
「田中です。」
仕方なく名刺をさしだした。
「田中…みはる?
えっ?
一般の人?
ふ~ん。
で、この世界に興味なし?
変わってんね。」
名刺をヒラヒラさせながら、私をみていた。
最初のコメントを投稿しよう!