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甘ったるい気怠さを全身に感じる。 航の手によって立ち上がらされ、いつの間にか私の体は窓と航に挟まれる状態になり、背中や尻にガラスの冷たさがぶつかる。  航の目に宿る色。 その色に安心と不安をみる。 私はとにかく航を抱きしめる事しか出来なかった。 「美晴さん、この状態『駅〇』って言うんだよ。知ってた?」 そんなくだらない事を口にしながらも・・・・・。 私は腕の力と、足の力で航に抱きついたまま、為す術をなくした。   
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