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「あの、美晴さん。お願いがあるんです。」
改めて向き合う。
その瞳には真剣な色が。
そしてどこかで見た色が映っていた。
「だから何?」
航は言いにくそうに俯いた。
「美晴さん、会社で『課長』なんでしょ?時間って融通聞くの?今の仕事って『高尾幸』さん絡みなの?」
航が何を言わんとしてるのか?
「仕事の事?確かに『高尾幸』絡みの仕事だけど詳細は言えないよ。
課長だけど会社員だから時間は制約されてるし。」
航は意を決したように、私を正面から見つめ、
「ボクと付き合って下さい。」
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