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航は何も言わずに抱きしめたまま。
私は、口から出した言葉とは反対に、抱きしめられている感触を噛み締めた。
「ま、いいや。ボクは焦ってないし。
今日は帰るね。また明日連絡するよ。
ちなみ明日はレコーディングだから、スタジオに缶詰めだよ。」
航は、いつもの完璧な笑顔みせた。
「美晴さんは?会社?」
私を解放した航はソファーに座りなおした。
「うん、仕事。明日からバタバタだと思う。
だから、連絡貰っても出れないと思うよ。」
精一杯の予防線をはった。
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